◆全国高校野球選手権静岡大会 ▽2回戦 藤枝明誠4−1清水西(16日・焼津)

 2回戦16試合が行われた。藤枝明誠も初戦を突破、17日は2回戦の残り16試合が行われ、第1シードの東海大静岡翔洋などが登場する。

 気持ちはぶれなかった。8回1点を返され、なお2死二、三塁。藤枝明誠の久保田蒼布(3年)は目いっぱい腕を振った。低めのスライダーで空振り三振。クールにマウンドを駆け降りた。「ヒットは何本打たれても点は取らせない」。U―18日本代表1次候補に県勢で唯一選出された右腕が1失点完投で初戦を突破した。

 3者凡退は初回だけ。10安打を許したが「走者が出たらギアを上げて」ピンチをしのいだ。3奪三振で飛球アウトは7。スライダーなど変化球を低めに集め、ゴロでアウトを重ねた。

 最速は132キロと決して速くないが、今春から「直球の質」にこだわった。「初速と終速の差がなくなれば、ボールは伸びる」。いわゆるスピンが効いた真っすぐを投げるため、キャッチボールからリリースを意識。打者の体感速度を上げようと、試行錯誤を重ねた。

 3回戦は湖西と対戦。この日わずか与死球1だったが「40点。まだまだコントロールが甘い」と自己採点は辛口だ。目指すゴールはまだ先にある。(武藤 瑞基)