◆全国高校野球選手権静岡大会 ▽2回戦 静岡6―2浜名(16日・草薙)

 2回戦16試合が行われた。春夏連続甲子園を目指す第2シードの静岡はエース・池谷蒼大(3年)が2失点完投すると、逆転三塁打を含む2安打3打点と投打に活躍し、浜名を6―2で下した。

 池谷が珍しく感情をあらわにした。先取点を許した直後の2回の攻撃。2死一、二塁で打席が回り、「野手が作ってくれたチャンス。絶対に返してやろうと思った」。速球を思い切り振り抜くと、打球はグングン伸びて中堅手の頭上を越えた。主導権を浜名から奪い返す逆転打。悠々と三塁ベース上に立ったエースは、ベンチの仲間に向かって思い切り右手を突き上げた。

 5回に巡ってきた2死二塁のチャンスでも、右翼へ適時打を放ち計3打点だ。毎日のフリー打撃の時間は野手に比べて少ないが、打つのは大好き。センバツ切符の懸かった昨秋の東海大会でも、2回戦や準決勝でタイムリーを放っている。試合後、報道陣にガッツポーズについて突っ込まれて「気持ちが出ちゃいましたね」と笑った。栗林俊輔監督(44)も「いいところで打ってくれましたね」と目を細めた。

 本職のピッチングも危なげなかった。9安打を許しながらも要所を締めて失点は2。控え投手の成長を優先したため、春の県大会では出番がなく、公式戦の完投は昨年11月の神宮大会以来となる。それでも「ペースを考えながら投げた」と、炎天下での136球にも疲れを見せなかった。

 打線も勝負強かった。得点はすべて2死から。2回にファウルで粘って11球目を右前に運び、逆転劇の口火を切った6番・藤田誠也(3年)は、3回2死二塁で右前適時打。計3安打と活躍し、「接戦で勝つのがうちの長所です」と胸を張った。投打とも絶好調。2季連続甲子園へ、死角はなさそうだ。(里見 祐司)