◆全国高校野球選手権山梨大会 ▽3回戦 駿台甲府11−0韮崎工=5回コールド=(16日・山日YBS球場)

 3回戦3試合が行われた。春準Vの駿台甲府は韮崎工に11―0で、2戦連続の5回コールド勝ちを収めた。

 今春準Vの駿台甲府が猛打で韮崎工を破った。8点リードの4回、5番・雨宮久也が左翼ソロ。7番・河村孝太郎も右翼2ランで続く1イニング2発で圧倒した。12安打11得点の2戦連続5回コールド勝ちで8強入りし、深沢和帆監督(33)は「打線がよくつながったうえに、得点にも結びついた」と会心の勝利を振り返った。

 雨宮にとっては“夏の思い出弾”だ。高校通算17号が左翼芝生席で弾むと、無料招待された県内小学生が白球に群がった。「僕も小4の時、この球場(当時は小瀬)の芝生席でホームランを見て駿台甲府のユニホームにあこがれを持ったので」と感慨深くダイヤモンドを一周した。

 回想したのは8年前の夏、この日と同じ3回戦。吉田に0―4から反撃して最後は逆転サヨナラ満塁弾が飛び出した一戦だ。ミラクル劇の主役だった当時の三塁手、但田邦之コーチ(26)は現チームを陰で支える。「今春も吉田から終盤に7点取って逆転で勝ったり、雨宮ら後輩が伝統を受け継いでくれていますね」とナインの成長ぶりに目を細めた。

 次は4強切符をかけた笛吹戦(20日)が待つ。県高野連によると、この日は700人を超える小学生が来場した。雨宮は「僕らの活躍を見て野球を頑張る子が増えたらうれしい。新しい駿台甲府の後輩になってくれれば、なおさらです」と白い歯をのぞかせた。大志を抱きつつ、しっかりと甲子園ロードを歩んでいく。(春)