◆全国高校総体 サッカー女子▽準決勝 藤枝順心5(3―0、2―0)0星槎国際湘南(3日・ひとめぼれスタジアム宮城)

 サッカー女子準決勝で藤枝順心(静岡)が星槎国際湘南(神奈川)を5―0で下し、連覇へ王手をかけた。前半4分、MF並木千夏(3年)の先制点を手始めに、FW今田紗良(3年)の2発など計5得点のゴールラッシュ。今大会3戦13発の攻撃陣に呼応して守備陣も3戦連続完封の快勝だった。決勝は4日午前9時半からユアテックスタジアム仙台で日ノ本学園(兵庫)と激突する。

 またまた大爆発だ。初戦、準々決勝とも4―0で圧勝した藤枝順心が、この日は5発爆勝。「入り方がよかった。決めるところで決められて、いい流れが試合ができた」と前半24分にチーム3点目を奪ったMF千葉玲海菜主将(3年)は胸を張った。

 導火線に火をつけたのは、MF並木だった。前半4分にFW江刺亜摘(3年)のシュートのこぼれ球を押し込んだ。「クロスをもらうつもりで走ったけど、こぼれも意識していた」とイメージ通りに転がってきたボールを右足で決めた。「神奈川のチームには絶対負けたくなかった」。藤沢市出身の背番号8が笑顔を見せた。

 相手の長所を完全に消した。「後ろで自由につながせないように」との多々良和之監督(53)の指示を選手が忠実に守った。前線から積極的にボールを追いかけて奪った瞬間、攻撃につなげた。2戦目の準々決勝までベンチ入り全選手を起用、真夏の連戦に備えてスタミナ温存策もプラスに働いている。

 試合のなかった前日(2日)は、午前中に軽めの練習。午後は、つかの間のオフを楽しんだ。宿舎そばの松島海岸を散歩、日本三景の名勝地を眺めて気分転換した。名物の牛タンやラフランスのアイスを食べるなど、思い思いに鋭気を養った。

 決勝は、日ノ本学園が相手だ。過去5回の総体で4度日本一(13年は村田女と両校優勝)。選手権は3回制している高校女子サッカー界の女王だ。先制弾を挙げた並木は「燃えますね」と、手ぐすねを引く。多々良監督も「勝ちにこだわらせたい」と、真っ向勝負を挑む。昨年は準決勝で破り、その勢いで頂点まで駆け上がった。最強の相手を退けて、連覇の扉を開く。(塩沢 武士)

 ◆指揮官は守備陣を評価

 大量得点の攻撃陣が注目されるが、守備陣も3戦連続無失点と安定感十分だ。多々良監督がこの日評価したのが、DF長江伊吹。「1年だけど、よくやっている」。特に、U―19日本女子代表メンバーのFW宮沢ひなた(3年)を完封。「互角に止めていた」と、褒めていた。