◆広島5―5阪神=延長12回引き分け=(3日・マツダスタジアム)

 広島が絶体絶命の窮地から、価値あるドローに持ち込んだ。3点を追う9回1死一、二塁から、代打・松山の右前適時打で2点差。なおも一、三塁。ここで光ったのが、松山の代走で出た野間の足だった。

 続く代打・西川が、フルカウントから右中間へシングルヒット。スタートを切っていた一塁走者の野間は、一気に同点の本塁を陥れた。“神走塁”を決めた足のスペシャリストは「ああいう形になったんで良かったと思います」とニヤリ。腕をぐるぐる回した河田三塁コーチも「野間は突っ込まさないともったいないから」と、してやったりの表情だ。

 これで4日のDeNA戦(横浜)に勝てば、阪神が勝つか引き分けても「36」、敗れれば「35」の優勝マジックが点灯する。投げても九里の後を受けた6投手が無失点リレーを繰り広げ、緒方監督は「勝ちに等しいドロー。一人一人が役割をこなしてくれた」と全員をたたえた。(角野 敬介)