第99回全国高校野球選手権大会(7日開幕・甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、大阪市内で行われた。2年連続7度目の出場となる山梨学院は、第2日第3試合(13時開始)で、2年連続3度目出場の群馬代表・前橋育英との対戦が決まった。主将の栗尾勇摩一塁手(3年)は「投打に強いチームという印象だが終盤まで粘り強く戦って勝ちたい」と13年夏の甲子園優勝校相手に全力勝負を誓った。

 20番目にくじを引いた山梨学院・栗尾主将の目は、なかなか相手の決まらないステージ上の組み合わせ表と客席の間を何度も往復した。46番目にやっと読み上げられた初戦の相手は同じ関東の強豪で今春センバツにも出場した前橋育英。厳しいカードに、栗尾は横顔に緊張感をにじませた。

 夏の甲子園で両県代表が対戦するのは初めて。参加49校の中でも「2年連続出場」、「日本一経験監督が指揮」の共通項に加え、豊富な投手陣を武器に勝ってきたチームカラーまで似た相手となった。吉田洸二監督(48)は「公式戦での対戦もなく、あまりわからない」と第一印象を語ったが「いい投手のいるチーム。そこをどう攻略していくかが鍵になる」と冷静に分析した。

 前橋育英は最速149キロの本格派右腕・皆川喬涼(きょうすけ・3年)を筆頭に、140キロ台の球速を持つ投手が4人並ぶ。荒井直樹監督(52)も「投手中心に全員で守り勝つというのがうちのスタイル。バッテリーでリズムを作り、いい流れにしたい」と3季連続の甲子園に自信をのぞかせる。山梨学院もエース左腕・吉松塁、140キロ右腕・石井友樹を軸に、右腕・栗尾、左腕・宮内大河(共に3年)と実績のある投手陣をそろえており、投手戦が予想される。

 吉田監督は「相手が横綱だとすればうちは小結、というくらい力の差はあると思う。1点を争う戦いになる。投手全てをつぎ込んでも相手に突き放されないよう戦い、最後にうちが勝つ、という試合をしたい」温厚な顔に闘志を燃やした。

 客席で見守った仲間も思いは一緒だ。吉松は「自分が抑えれば仲間が打ってくれる」と笑み。正捕手の五十嵐寛人(3年)も「バッテリー対決になると思う。これからしっかり相手を分析していい準備をしたい」と気持ちを高めた。山梨学院初の甲子園一大会2勝に向け、まずは関東対決を制し、勢いにのる。(大津 紀子)