◆巨人5―6中日(4日・東京ドーム)

 迷わず振り抜いた。橋本到の打球は、G党が埋め尽くす右翼ポール際に吸い込まれた。1点を追う9回1死。中川の代打で打席に立つと、田島の内角高めに浮いたフォークを仕留めた。同点の1号ソロ。「(田島は)フォークがいい投手。打たされないように待ちました。(打った瞬間)行ったかなと思いました」。土壇場での一発も勝利につながらず、今季初アーチを淡々と振り返った。

 この日はイースタン・楽天戦(G球場)からの1軍戦。「3番・右翼」で初回に適時打を放ち、“親子ゲーム”へ良い流れで臨むはずだった。しかし、7回の第4打席で右ふくらはぎ付近に死球を受け交代。大事には至らなかったが、患部にはアイシングを施した。「めっちゃ痛い。痛いけど、こんなんで試合に出てられないとか言ってられない。やるっきゃないっしょ!」。必死の思いで東京Dに向かっていた。

 今季はここまで終盤の守備固め、代打での起用が主。それでも「最近はしぶとく、甘い球をしっかり打てている」と、代打で9打数4安打と高い集中力を発揮している。その結果が、1軍で自身初の代打弾。何かと“当たった”1日だったが、背番号32は「きょうは当たり日でしたね。(最後が)良い当たりになって良かったです」とアーチの余韻に浸った。(原島 海)