中日・岩瀬が、巨人戦の9回途中から登板し、阪急(現オリックス)などでプレーした米田哲也氏が持つプロ野球最多登板記録949試合に並んだ。42歳で現役最年長の岩瀬は、新人だった1999年4月2日の広島戦(ナゴヤD)で初登板。19年目の今季はこの日が45戦目の登板だった。

 2015年は左肘痛で登板なしだった岩瀬が、今季は6月に12年ぶりの月間MVPを獲得した。復活の陰に「専用マシン」と「山本昌投法」があった。

 新人時代からオフの練習拠点となる鳥取市のトレーニング研究施設「ワールドウィング」に昨年10月、幅3メートルほどのマシンがお目見えした。腰掛けて足元の装置を踏み込むと、鉄道のようなレールに沿って両足が左右に移動し、股関節なども複雑に動く。その名も「仁紀ちゃん専用マシン」だ。

 開発、命名した同施設の小山裕史代表(60)は、昨季不振だった原因として「下半身の動きに制限があった」と指摘。そこで骨盤などの神経系の発達を促す新機材を作り上げた。「岩瀬君は『これだ!』という表現をしていましたね。(昨年11月に訪れた)イチロー君も大絶賛していました」と若返りをサポートした。

 技術面では、昨年から取り組んだ新投法の習得も奏功した。テイクバックからリリースまで、常に手の甲が内側を向くフォームで、肩肘への負担をかわすことにつながるという。「この“かわし動作”の天才が山本昌君。岩瀬君もモノにしました。今季のボール回転数は過去最高。球速以上に球が伸びているのはそのためです」。50歳まで現役を続けた盟友の“秘技”で本格カムバックを遂げた。