【ウラヌスチャーム(牝、美浦・斎藤誠厩舎)、父ルーラーシップ、母アメジストリング、馬トクPOG指名者数13人】

 5日の新潟5Rの2歳新馬(芝1600メートル、12頭立て)は、前半1000メートル65秒4の緩い流れの最後方を進んだ4番人気のウラヌスチャーム(牝、美浦・斎藤誠厩舎=ルーラーシップ産駒)が、上がり3ハロン32秒0(2歳最速タイ)の豪脚で、先に抜け出したカーボナードを鼻差とらえて初勝利を挙げた。勝ち時計は1分38秒2。

 騎乗した石橋は「ゲートでジャンプするような形になり後方から。この上がりで差し切るんですから、能力なんでしょう」と評価した。

 3ハロン32秒0は、サラブレッドにとって、いわば究極の上がり。過去に32秒0以内が記録されたほとんどが新潟直千レースで、先週のアイビスSDでも勝ち馬ラインミーティアの31秒6を筆頭に、6着ラインスピリット(31秒9)、7着ブライトチェリー(31秒8)の3頭がマークしたのみだ。

 2歳馬では過去に2014年の芙蓉S(新潟・芝1800メートル)でジャストドゥイング(1着)が、この日と同じ32秒0を計時。ただ前半1000メートルは、この日の65秒4よりも遅い、67秒4の超スローペースレースだった。

 ジャストドゥイングは、その後、スプリント路線に転じ、オープンクラスで走っているが、重賞では昨年の北九州記念の4着が最高着順。「32秒0」が持つ価値はよくわからない。

 斎藤調教師が「正直言うと、もう1、2本(追い切りが)欲しかったくらい」とコメントしたように、仕上がりはまだ7、8分といったところ。実際498キロの体はまだひと絞り、ふた絞りできそうな感じだった。ひと叩きの上積みを加え、さらに切れは増すのか。

 今後は新潟2歳Sを予定。1000メートル60秒前後で決着タイムが1分33、34秒台。その流れで32秒前半の上がりを使える器なのかどうか―。もし使ってくれば、そのあたりを見極める一戦になる。(大上 賢一郎)