◆阪神4―0ヤクルト(5日・京セラドーム大阪)

 まさかのアクシデントに阪神ベンチはざわつき、金本監督が心配そうな表情を浮かべた。2点リードの3回2死。そこまで1安打無失点の秋山が坂口に四球を与えると、右太ももに張りを訴えて降板した。

 球場が不穏なムードに包まれるなか、6年目右腕の松田が急きょマウンドへ。「やることは変わらない。何が自分にできるか、整理して投げました」。143キロ直球で山崎を右飛に仕留めてこの回をしのぐと、2回1/3を2安打無失点。その後は桑原、藤川、高橋、ドリスが1イニングずつを無安打に抑えた。

 今季初勝利を飾った松田からスクランブル継投での完封に、金本監督は「(秋山降板で)ちょっと不安というか、ビックリしましたけどゲームを壊すことなく、中継ぎが頑張ってくれた」とうなずいた。3日の広島戦(マツダ)の延長10回から、メッセンジャーがチーム今季初完封勝利を挙げた4日のヤクルト戦と合わせて21イニング無失点。引き分けをはさんで3連勝を飾り、勢いを取り戻してきた。

 秋山は試合中に大阪市内の病院に向かったが、診断結果は公表されなかった。8年目の今季は、11勝のメッセンジャーと並ぶ先発の柱として、9勝(4敗)を挙げている右腕の状態は気がかりだ。

 それでも指揮官は「今年はなかなか3タテできていないので、何とか気を抜かず。3つ取るという気持ちを強く出してやっていきたい」と、今季2度目の同一カード3連勝がかかった6日の試合を見据えた。アクシデントを乗り越えて、遠く離れた鯉のしっぽに食らいつく。(金川 誉)