第99回全国高校野球選手権(7日開幕・甲子園)に出場する滝川西(北北海道)が5日、兵庫・川西市内で2時間の練習を行った。高島泰都投手(3年)は試合形式の打撃練習で、場外弾を放った。推定飛距離約100メートルで、隣接する駐車場の車に直撃した。投げても4イニング1安打5奪三振の好投を見せた。

 特大なアーチが真っ青な夏空を切り裂いた。滝川西・高島が試合形式の打撃練習で放った打球は左方向へ。ぐんぐん伸びると、グラウンドの防球ネットを越え、隣接する運動施設にとまっていた車のドアを直撃した。ハッキリとへこみ跡を作った。推定飛距離は約100メートル。「角度が上がったから、いったかなと思った」と気持ち良さそうに汗を拭った。

 北北海道大会で出場機会はなかったが、小野寺大樹監督(41)が「自信を付ければ、全国でも通用する力がある」と期待を寄せる1人だ。練習後、指揮官は、高島が放ったホームランボールに「思い出に残るボールです。心配するな、保険で対応します」と書き込んで本人に手渡し、勇気づけた。

 投げても好調だった。「ホームランを打って、ピッチングものれた」と、高島は主力組を相手に4イニングを1安打5奪三振の快投。エース右腕の鈴木愛斗(まなと、3年)がソロ本塁打を浴びて3イニング1失点だっただけに、小野寺監督は「(高島の、先発の)可能性はある。打っても投げても、今日は高島が一番よかった」と褒めちぎった。

 ホームランボールを手にした高島は「自信になります。愛斗の脅威になりたい」。初戦の仙台育英(宮城)戦は11日。背番号10の右腕は、さらにギアを上げていく。(宮崎 亮太)