◆明治安田生命J1リーグ 第20節 甲府1―0G大阪(5日・山梨中銀スタジアム)

 ヴァンフォーレ甲府は、ホームでG大阪を1―0で下し、リーグ戦11試合ぶりの勝利を手にした。後半43分にブラジル人FWウイルソン(32)が決勝点。これまで遠かったゴールを7試合ぶりにこじ開け、勝ち点3を手にした。守備陣も、この日が今季リーグ戦初出場となったGK河田晃兵(29)を中心に完封。会心の1勝となった。

 スタジアムが揺れた。また無得点かと思われた後半43分だ。甲府のウイルソンが、ペナルティーエリア内左で相手をかわして右足シュート。ボールはサイドネットに突き刺さった。「久しぶりのゴール。本当にうれしかった」。試合後、吉田達磨監督(43)と抱き合って喜んだ背番号9は、充実感たっぷりに振り返った。

 J1ワーストタイの6試合連続無得点で迎えた一戦。ウイルソン自身、3月18日の大宮戦以降、ゴールがなかった。「FWとして、役割を果たしていなかった。ゴールを決めて、勝ち点3が取れた」。チームとして7試合ぶり、674分ぶりの得点。仲間とそして、サポーターと歓喜を分かち合った。

 今季、仙台から加入し、得点源として期待された。しかし、ここまで1得点と、助っ人としての物足りなさを自身が一番痛感していた。先月のリーグ戦中断期間には、志願の別メニューで、体重も約2キロ落とし、コンディションを上げてきた。前節の鹿島戦では、決定機を外して、悔しさを持って臨んだG大阪戦だった。

 吉田監督は、「新しく来た選手。やってもらわないと困る。『もっとできるだろう』という思いもあった」と試合に起用してきた。「僕から地獄に落ちるようなことも言われながら、今日、点を取った。『おめでとう』と同時に、真の甲府のストライカーになるためには今回だけでは足りないと伝えたい」。指揮官は祝福の言葉と同時に更なる活躍を求めた。

 守備陣も奮闘した。GK河田晃兵(29)が、今季リーグ戦初出場。開幕戦直前から、負傷による離脱と復帰を繰り返した中、巡ってきたチャンスで完封に貢献した。「みんなで取った勝ち点3。次も頑張りたい」とウイルソン。甲府の反撃が始まる。(古川 浩司)