第99回全国高校野球選手権(7日開幕・甲子園)の富山代表・高岡商は5日、兵庫県内で練習。絶好調の1番・伊藤洸紀中堅手(3年)が快音を響かせた。

 頭部デッドボールの“惨事”から一夜明け、高岡商の1番・伊藤が復活の快音を響かせた。実戦形式の練習で中越え二塁打を放ち、高い打撃センスを披露。4日に行われた甲子園練習では、頭部に死球を受けて病院へ直行していた伊藤は「避けきれなくて…、痛かったです。一応、病院に行きましたが、脳自体は大丈夫でした」と、ホッとした表情を見せた。

 バドミントンのシャトル打ちで培った、抜群の動体視力が持ち味だ。小学生1〜6年まで毎日1時間、父親と一緒にシャトルを打って猛特訓。いろんな角度から投げてもらい、対応力を身につけた。「自分が満足いくまで、やっていた。シャトルを長く見て引きつけ、崩された時もバットに当てることができる」と伊藤。昨秋は打率5割4分5厘、今春は6割4分7厘、夏はチームトップの打率4割7分6厘をマーク。「調子のいい時は回転の数で、変化球とストレートの見分けがつく」と自信をつかむ。

 7日の開会式に向け、練習後には行進練習を行い、万全の準備が整った。「精度高く見極め、甘く入ってくるボールを打ちます」と伊藤。高岡商の安打製造機が、鋭く目を光らせる。(中田 康博)