第99回全国高校野球選手権大会(15日間・甲子園)は台風の接近に伴う荒天が予想されるため、8日に開幕が順延された。これにより山梨学院の初戦も1日延び9日となった。6日の練習ではエース左腕の吉松塁(3年)がブルペンとシート打撃で約30球の投げ込み。打者相手に実戦登板もするなど調整を行った。この日行われた開会式のリハーサルでは第2日第3試合で対戦する山梨学院・吉田洸二監督(48)と群馬代表の前橋育英・荒井直樹監督(52)による試合前対談が行われた。

 山梨学院のエース左腕・吉松が戦闘態勢に入った。6日の練習ではブルペンで20球ほどを投げ込んだあと自ら志願して打撃練習に参加。マウンドで打者5人と対戦し十数球を投げこんだ。

 前夜、メンバーと共に前橋育英の県大会決勝の映像を観賞。「左右の打者とも、インコースをしっかり突くのが大事だと思った」と話す。最速140キロの直球と内外に投げ分けるスライダーを武器に、県大会では右腕・石井友樹(3年)と共にマウンドを支えてきたが「前橋育英は力のある打者ぞろい。力で押すだけでなく、相手の嫌がるところにしっかり投げ、ミスなく抑えていきたい」。この日はブルペンでフォームを確認した後、左右の打者に内角への制球を意識して投球。「打たれた球もあったけど、自分の思う感じに球がいった」と順調な仕上がりを明かした。

 吉田監督は前橋育英戦の先発について「県大会と同じく、当日朝に話すと思います」と明かしたが、吉松は「最初から自分が0に抑えていけば負けることはない」と背番号1のプライドから先発に意欲をみせた。昨夏の甲子園では背番号11ながら全2試合に先発し防御率0・84。相性のいい聖地で、昨年に続き勝利への立役者となる。(大津 紀子)