◆女子プロゴルフツアー 北海道明治カップ最終日(日、北海道・札幌国際CC島松C)

 2打差3位で出た森田遥(21)=フリー=が6バーディー、1ボギーの67で回り、通算10アンダーの逆転で初優勝を飾った。元卓球選手の中国人の両親を持つスレンダー美女は、得意のパットを武器に中盤から抜け出した。18年までのシード権を獲得し、近日中に日本女子プロゴルフ協会へ入会申込書を出す予定だ。

 初優勝とは思えない落ち着いた勝ちっぷりだった。2位に1打差をつけた最終18番。森田は残り25ヤードのラフからの第3打を冷静にピン左50センチに寄せ、楽々バーディー締め。2打差で追う後続組の姜がイーグルを逃して勝利が決まり「すごくうれしい。やっと応援してくれる人に胸を張って報告ができる」とほほ笑んだ。

 アマ時代から何度もV争いを演じてきた。昨年9月の日本女子プロ選手権は、この日と同じく最終日の9番終了時点で首位も「メジャーの重圧もあって頭が真っ白になって」後半42と崩れ12位。「帰りに悔しくて泣いた。あれをバネに1打に集中できた」。姜とささきに並ばれた直後の13番で4メートル、15番は2メートル半を沈めて突き放した。「淡々とスコアを伸ばせた」。この日最少の22パットだった。

 アマ日本代表でも活躍し、プロ1年目の15年に米下部ツアーへ参戦した。インターネット上での資金調達システム「クラウドファンディング」を通じ、年間2000万円の経費のうち773万5000円を調達。1勝したが賞金ランク11位で、同10位までに与えられる翌年の米ツアー出場権にはわずかに届かなかった。

 16年からは主戦場を国内へ移し、今年からライザップとスポンサー契約を結んだ。栄養士やトレーナーと、トレーニングや食事を相談しながら約3キロ増量。北海道フードも大好物で「スープカレーやおすし」を食べて55キロの体重を維持。「ショットが安定して飛ぶようになった」と“結果にコミット”してみせた。

 前戦からは金庚泰(韓国)のバッグを6年間担いだ児島航キャディー(34)とコンビを組む。同氏は「ボギーやバーディーを打っても全く変わらない。パターもうまいし、庚泰と雰囲気が似ています」と10、15年賞金王に匹敵する才能を評価した。今季賞金は自己最高額を更新しランクも9位へ浮上。「日本で納得のできるゴルフを目指して、自信を持って海外へ行きたい」。実力で世界への扉を切り開く。(榎本 友一)

 ◆森田 遥(もりた・はるか)1996年7月19日、香川・高松市生まれ。21歳。2013年に日本女子アマ優勝。高松中央高卒業後の15年に単身、米下部ツアーに挑み「シメトラクラシック」で優勝。帰国後の16年は日本ツアー最終予選会4位で出場権を獲得。昨季は賞金ランク25位でシードを手にした。164センチ、55キロ。家族は両親と妹。