◆DeNA4―9広島(6日・横浜)

 横浜の夏の夜空に、美しい花火が打ち上がった。まずは4番の鈴木だ。1点リードの5回無死二塁。エスコバーの初球、146キロ直球を左中間スタンドへ。2試合ぶりの23号2ランでリードを3点に広げた。「点を取られた直後だったので、積極的にいこうと思った。ああいうところで打てたのはよかった」。

 続いたのは「驚異のドミニカン」バティスタ。5回1死、甘い直球をピンポン球のようにはじき返した打球は左翼席の最上段へ。2戦連発の9号。育成から6月に支配下登録されたバティ砲に一発が出れば、無傷の8連勝。「とにかく昨日も打ったし、今日も打ったので調子がいいです」とにっこり。鈴木とも力強くハイタッチを交わした。優勝マジックは点灯しそうでしないが、2人のアーチが再加速を予感させた。

 2歳違いで仲がいい2人。年下の鈴木が積極的にバティスタをいじり、片言の英語と日本語でジョークを飛ばし合う。キャンプではまだ育成選手だったドミニカンのティー打撃や、キャッチボールの相手も務めた。バティスタは「セイヤは本当に野球のことばかり考えている」と尊敬のまなざしを送り、「負けないように、自分も頑張りたい」と刺激を受けている。

 9回にはエルドレッドにも24号ソロ。今季2度目の先発全員安打の14安打9得点で貯金は今季最多タイの28としたが、阪神が勝ったため、マジック点灯はまたまた持ち越し。最短での点灯は8日で中日戦(ナゴヤD)に引き分け以上で、阪神が敗れればM33がつく。背番号51は「夏場のきつい時期だけど、とにかく一試合一試合やっていきたい」と、チームの思いを代弁した。(角野 敬介)