広島の優勝マジックは、8日の中日戦(ナゴヤD)で勝つか引き分け、阪神が巨人戦(東京D)に敗れると「33」が点灯する。中日3連戦に先発予定の野村、大瀬良、九里らが7日、ナゴヤ球場で調整した。6日までのDeNA戦で薮田、岡田が相次いで10勝目をマーク。8日から登板する3投手も2ケタ到達を射程圏に入れており、リーグ連覇への独走を支える投手陣が球団初の「2ケタ勝利5人衆」結成も夢ではない。

 夢の「2ケタ勝利5人衆」誕生へ―。チーム打率12球団トップ(2割7分9厘)の超強力打線が目立つ今季の広島だが、投手陣も負けてはいない。先週末のDeNA戦で薮田、岡田が10勝に到達。8日からの中日戦に先発予定の3投手も、そろって2ケタを狙える位置につけている。

 8日に投げる野村は今季7勝。勝ち星は伸びていないが、防御率2・45はリーグ4位と安定した投球を続けている。「2ケタが全てじゃないし、優勝するためにやっている。そこに貢献できればいい」。昨季16勝で最多勝に輝いた右腕には、通過点の一つか。

 一方で9日先発予定の大瀬良は「しっかりと1年間ローテを守って、結果2ケタを達成できればいい」と意欲的だ。無傷7連勝の“負けない男”はルーキーイヤー以来、3年ぶりの2ケタをはっきりと意識している。続く九里も虎視眈々(たんたん)と狙う。4勝の上積みが必要で決して簡単ではないが、「2ケタは結果としてそうなればいい。(薮田、岡田に)何とか必死に食らいついていきたい」と誓った。

 4投手が2ケタ到達なら球団では2013年(前田健15勝、野村12勝、バリントン11勝、大竹10勝)以来、4年ぶり。5人なら球団初の快挙となる。

 開幕前、投手陣のテーマは「ポスト黒田」だった。競争は激化し、実績のない投手は危機感をもってレベルアップに励んだ。その結果、次々に勝ち星を重ねる好循環につながった。5人の平均年齢は25・4歳。昨季の沢村賞左腕・ジョンソンの不在を感じさせない投手王国が、マジック点灯の原動力になる。(角野 敬介)

 ◆最近の2ケタ勝利投手が5人以上出た球団 2005年のロッテは6人。渡辺俊15勝、小林宏12勝、セラフィニ11勝で、清水直、久保、小野がそれぞれ10勝した。セ・リーグでは1995年のヤクルトが5人。山部16勝、ブロス14勝、石井一13勝、吉井と伊東が10勝をマークした。