今季の巨人は育成から4人が支配下選手に昇格した。4月の篠原慎平投手(27)に続き、7月末に青山誠外野手(25)、増田大輝内野手(24)、田中貴也捕手(24)が新たに2ケタの背番号を勝ち取った。今週の「まるごと巨人」は「支配下までの道」。青山の性格や人柄を3軍の後藤孝志外野守備打撃コーチ(48)が明かした。(取材・構成 長井 毅)

 パワフルな打撃が持ち味の青山は、ルーキーイヤーの14年4月に右大腿(だいたい)四頭筋(内側広筋)断裂の重傷を負い、2年近いリハビリ生活を乗り越えた「不屈の人」だ。後藤コーチは「あのけがから復活した人は『プロ野球選手では1人もいない』ってトレーナーが言っていたのを聞いた。けがをビタミンに変えたよね」と独特の言い回しで青山の忍耐強さをたたえる。

 後藤コーチは2軍内野守備走塁コーチを務めていた頃、練習前に体を動かすことを日課としていたが、自分よりも朝早くからトレーニングをしていたのが青山だった。「ずっとバイクをこいでいたよ。つまらないリハビリもやりきった。他の人の2倍も3倍も努力していた」と当時を懐かしんだ。プロ入り後すぐに選手生命を脅かす大けがと懸命に向き合う姿が、今も鮮明に思い出されるという。

 「実はまだあいつには『おめでとう』とは言ってないんです。1軍でヒットを打ったら初めてそこで『おめでとう』と言ってやりたいから」と後藤コーチは心から祝福できる日を待ち望んでいる。

 ◆青山 誠(あおやま・まこと)1991年11月1日、兵庫県生まれ。25歳。育英高時代は3年夏の県大会で決勝戦敗退。甲子園出場なし。日大では4年春からレギュラー獲得。13年の育成ドラフト1位で巨人に入団。今季は2軍で15試合に出場。打率2割4分3厘、2本塁打、8打点。185センチ、85キロ。右投右打。年俸420万円。