今季の巨人は育成から4人が支配下選手に昇格した。4月の篠原慎平投手(27)に続き、7月末に青山誠外野手(25)、増田大輝内野手(24)、田中貴也捕手(24)が新たに2ケタの背番号を勝ち取った。今週の「まるごと巨人」は「支配下までの道」。田中貴の性格や人柄を3軍の秦真司バッテリーコーチ(55)が明かした。(取材・構成 長井 毅)

 “ポスト小林”へと成長を期待されているのが田中貴だ。16年から3軍で指導してきた秦コーチは「厳しい練習にも食らいついてくるよさがある。そこはプロとしてすごく大事。1球への執念、粘りが養えてきた」と「がむしゃらで、ひたむきな性格」を評価する。

 「死に物狂いで厳しい練習を課して、ついてきた」。その結果、捕球からの二塁送球はプロトップレベルの1・8秒をクリアした。バント処理、ワンバウンド捕球の際の敏しょう性。送球の正確性も向上した。その上で当面の課題は洞察力を磨くことだという。

 「若い分、打者を見る目がまだまだ。点を取られないためにはどういう投球をしてもらうのがいいのか、守備陣形をどう敷いたら安打を凡打にできるのか、そういうところを学んでいってほしい」と伸びしろを指摘した。

 「今はまだ全体的に見て小林を抜くというところまではいってないと思うが、相川や実松には引けを取らないくらいできると思う」。1軍捕手陣を脅かす存在になる素質はあると“師匠”は太鼓判を押した。

 ◆田中 貴也(たなか・たかや)1992年8月27日、京都・南丹市生まれ。24歳。京都から沖縄・八重山商工に進学。3年夏は宮国擁する糸満高にコールド負けを喫した。山梨学院大を経て2014年育成ドラフト3位で巨人入団。178センチ、80キロ、右投左打。年俸420万円。