◆巨人6―1阪神(8日・東京ドーム)

 歯を食いしばって“火の玉”をはね返した。宇佐見は藤川の直球に力負けせず、中前へ運んだ。1軍初昇格当日に8回2死から代打で起用され、プロ初打席初安打。「うれしいです。詰まったけど、振り切った結果、落ちてくれました。記念球? 家に送ります」と初々しく喜んだ。2000安打目前の阿部も、01年の開幕戦で初打席初安打。先輩は初打点までついていたが、宇佐見も上々のデビューだ。

 内角高めの145キロに差し込まれ気味になりながら、左手の押し込みが利いた。右手有鉤骨(ゆうこうこつ)の骨折に伴い、4月に手術。利き腕が使えない間は左手だけで打撃練習やトレーニングを行った。リハビリ中の左腕の強化が、プロ初打席の「H」ランプにつながった。

 昨秋から由伸監督がレギュラー候補として期待した強打の捕手。ベンチに戻ると、阿部から「ナイスヒット」と声をかけられ、笑顔を見せた。巨人を支えてきた大捕手が2000安打へ残り4本と迫ったこの日、24歳の若武者がプロの第一歩をしるした。

 ◆宇佐見 真吾(うさみ・しんご)1993年6月4日、千葉県生まれ。24歳。市柏高から城西国際大を経て、2015年ドラフト4位で巨人入団。今季はキャンプ1軍スタートも4月に右手を手術。今季イースタン・リーグでは29試合で打率2割5分6厘、2本塁打、9打点。181センチ、87キロ。右投左打。年俸800万円。