◆巨人6―1阪神(8日・東京ドーム)

 鍛え抜いた体でフルスイングした。マイコラスの強烈な打球が三遊間を破った。3回2死満塁、岩貞のスライダーを左前に運び6点目の適時打。小林の敬遠気味の四球の直後で気合が入っていた。「前の打者が敬遠された場合、一般的に自分のことを見くびっているということだからね」。1日のヤクルト戦(静岡)の特大本塁打に続き、2戦連続バットで勝利に貢献した。

 本業でも力で阪神打線を圧倒した。初回先頭、高山を152キロで見逃し三振の好スタート。一塁・阿部の横っ跳び好守もあり、ゼロを並べ続けた。「とても調子は良かった。阿部? 野獣のようだった。助けられたよ」。6回、ロジャースの打席でこの日最速153キロを計測する力配分も完璧。7回4安打無失点で、2年ぶりの10勝目を挙げた。

 普段の練習で最も重視しているのがウェートトレーニングだ。グラウンド上では軽めの短距離ダッシュしか行わないが、報道陣やファンの見えないところで自らを追い込んでいる。

 「背中、足、体幹を特に意識している。速い球を投げる、強い打球を打つ…。全てにおいて効果がある。とても重要だ。重いものでやみくもに筋肉をつけるわけではない。正しいフォームでやることが大事。レンジャーズ時代、チームメートだったダルビッシュが高い意識で取り組んでいてとても勉強になった」

 ダルビッシュを見て、日本の野球選手もトレーニングを重視していると思って来日したが、特に若い選手は印象が違ったようで「日本の若い選手も、もっと早い段階から取り入れるべきだと思う」。巨人3年目。自らが結果を残し続けることでその大切さを証明した。

 防御率も2・46に向上し「投げる試合は全部勝てるように頑張るよ」。頑丈な体に、夏バテの心配はなさそうだ。(片岡 優帆)