◆ヤクルト8―5DeNA(8日・神宮)

 “打ち直し”の打球は、完璧な軌道を描いて左翼席上段へ飛び込んだ。2点を追う3回1死満塁。バレンティンがDeNA・久保の内角直球を狙い打ち。14年5月14日の巨人戦(ひたちなか)以来のグランドスラムとなる24号で試合をひっくり返した。

 「内角を攻めてくると思った」という打席。初球に読み通りの内角高めが来たが、まさかのミスショット。ところが、三塁ベンチ前に上がった飛球を三塁・宮崎が目測を誤って落球(記録は失策)。「終わったと思ったのにチャンスが続いたので、さらに集中しようと思った」。命拾いした直後の2球目、同じ内角高めを今度はしっかりと振り抜いた。

 「つないで満塁にしてくれたチームメートに感謝したい」と、先頭で二塁打を放った奥村や、自分の前で四球を選んだ山崎ら若手をたたえた。チームが最下位に沈む中、7月は11発、8月も4発目と集中力を切らしていない。「僕や山田には、若い選手にない経験がある。僕らの姿を見て何かを感じてくれたらいい」。チームの将来を見据えながら、残り試合もフルスイングと全力プレーを続けていく。