第99回全国高校野球選手権(甲子園)に出場している北海(南北海道)は9日、大阪・豊中市内で、2時間、練習を行った。北海の3番・川村友斗一塁手(3年)は、走者を置いた実戦形式の打撃練習で3打数2安打。8月13日が誕生日のスラッガーが、17歳最後の試合へ向けて好調ぶりをアピールした。

 右に左に快音を響かせた。北海の川村が走者を置いた実戦形式の打撃練習で3打数2安打。1打席目に右前へはじき返すと、2打席目にはショートバウンドで左中間フェンスにぶつける特大の二塁打を放った。左打ちの川村は「逆方向に打てているのは調子がいい証拠。ボールをしっかり見ることができている」と充実の表情を浮かべた。

 宿舎では初戦で激突する神戸国際大付(兵庫)のエース右腕・岡野佑大(3年)の映像を分析。南北海道大会決勝で対戦した東海大札幌の高杉勝太郎(3年)を連想した。ともに鋭いスライダーが武器の本格派右腕で、川村は5打数4安打と攻略。「(岡野は)高杉に似ている。練習からイメージして、コンパクトに振ることができている」と対戦を心待ちにする。

 その初戦が行われる12日は、13日が誕生日の川村にとって、17歳最後の試合となる。「甲子園で始まった一年。今は余裕も出てきた。誕生日プレゼント? チームの勝利が欲しいですね」とはにかんだ。

 昨夏の甲子園では、同じ誕生日前日の12日に初戦を迎え、松山聖陵(愛媛)戦でサヨナラのホームを踏んだ。3回戦の日南学園(宮崎)戦、準々決勝の聖光学院(福島)戦と2試合連続本塁打を放つなど大舞台にめっぽう強い。平川敦監督(46)は「ぶれない子。持っている力を出し続けることができる」と信頼を置く。甲子園通算3本塁打となれば、道勢の選手としては初めての快挙だ。「頑張ります」と川村。左の主砲が、自ら“祝砲”を打ち上げる。(宮崎 亮太)

 ◆川村 友斗(かわむら・ゆうと)1999年8月13日、松前町生まれ。17歳。松城ユニオンで小学校2年から野球を始める。高校では1年秋から背番号14でベンチ入り。昨夏の甲子園では主に5番打者として出場。3回戦の日南学園戦、準々決勝の聖光学院戦と、道勢初の2試合連続本塁打を放った。181センチ、81キロ。家族は両親、弟。