◆オリックス4―8西武(9日・京セラドーム大阪)

 流れに乗った。秋山の適時打で勝ち越した直後の5回2死三塁。源田は迷わず、初球の内角直球を振り抜いた。少し詰まったが、球足の速いゴロが三塁線を破る。6点目を奪う適時二塁打だ。「いいところに飛んでくれて良かったです」。続く浅村が左翼フェンス直撃の当たりを放って源田が生還。上位打線の3連続適時打で一気に流れを呼び込んだ。

 3回の左前安打、7回の左中間二塁打と合わせて今季6度目、7月9日以来1か月ぶりの猛打賞。実は、試合前に大暴れを予告していた。試合前の打撃練習を終えてベンチ裏へ下がると、不敵な笑みを浮かべながら「今日は状態がいいですよ」とキッパリ。この日で8試合連続安打と好調が続いているが、打てる予感があったのかもしれない。

 新人らしからぬ強心臓が武器。それを発揮したのが、今月4日のソフトバンク戦(メットライフ)だ。試合前イベントに現れたアントニオ猪木氏のものまねで知られるアントキの猪木に対し、ベンチから「1〜、2〜」と呼びかけ、「1、2、3、ゲンダァ〜!」と持ちネタを引き出した。思わぬネタ振りに、芸歴20年を超える“先輩”も「ルーキーの割にずいぶん落ち着いてるなと思いました」と感服。どんな状況でも臆さない心が、堂々としたプレーにもつながっている。

 辻監督は「5回の3点は見事。秋山、源田が出塁することがうちの得点源だからね」とたたえた。今季の安打を109本として、球団新人史上6位の中西太(108本)を抜いた背番号6は「積み重ねていけるように頑張りたい」。まだまだ勢いは止まりそうにない。(小島 和之)