◆ロンドン世界陸上第6日(9日、英国・ロンドン競技場)

 男子200メートル準決勝で、サニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=が、20秒43(向かい風0・3メートル)の2組2着となり、同種目で史上最年少となる決勝進出を果たした。日本勢では03年パリ大会銅の末続慎吾(37)=SEISA=以来、14年ぶり2人目。「まだ実感がない。タイムもタイムなので、(決勝に)行っただけじゃなくて戦えるようにしたい。最年少で出たところで、戦わないと意味がない」と言い切った。

 気温14度、冷たい雨が降りしきる悪条件で勝ち切った。リアクションタイム(号砲への反応時間)は準決勝の全選手中最も遅い0秒193。それでも出遅れを全く感じさせない力感あふれるスタートで伸びた。直線部では、持ち味のストライドを生かした走りでライバルの追い上げを許さなかった。日本選手団監督を務める日本陸連の伊東浩司・強化委員長(47)も「コーナーの曲がりのスケールが大きい。大きなストライドで良い走りだった。ユース(世界ユース選手権)からこんなに順調に駆け上る選手も珍しい。決勝は伸び伸びとやってほしい」と頼もしげだった。

 10日(日本時間11日未明)の決勝は、サニブラウン以外の7人全員が自己ベスト19秒台。現段階での力の差はあるが、計り知れない経験を積める場となりそうだ。「先頭集団に食い込んで、メダルのラインに絡めたら」。18歳は、出場だけで満足するような男ではない。