◆第13回全日本女子硬式野球選手権▽決勝 アサヒトラスト1―0尚美学園大(10日・松山市マドンナスタジアム)

 女子アマ野球の頂点を決める全日本選手権の決勝が行われ、東京のアサヒトラストが8年ぶり2度目の優勝を決めた。

 元プロ野球投手・新谷博氏(53)率いる尚美学園大との決勝戦は、1点を争う展開となった。台風5号の影響で日程消化が遅れ、最終日も準決勝とのダブルヘッダー。両軍共に総力戦となり、細かい継投で失点を防いだ。均衡が破れたのは5回、先頭の田中美羽(19)が左中間三塁打を放つと、続く志村亜貴子(34)が右前適時打。この1点を最後まで守りきった。

 クラブチームのアサヒトラストには今年、高校を卒業した9人が新たに入り雰囲気が変わった。ベテラン組にも改めて競争意識が芽生え、「刺激されました。優勝するなら今年だと思った」と主将の志村も振り返る。最後を締めて大会MVPを受賞した清水美佑(19)も今年入団組。昨年までの埼玉栄高より練習時間は減ったが質の高い練習に「レベルが上がりました」と語っており、若手とベテランの融合が化学反応を起こした。清水は昨年、女子野球W杯で5連覇した「マドンナジャパン」メンバーとしても活躍したが、「W杯はみなさんのおかげだったので、(貢献度の高い)今回の優勝の方が素直に喜べた」と、心境を語った。

 これで今年の関東リーグ「ヴィーナスリーグ」全勝優勝に続き2冠、今年公式戦負けなしの強さを誇るアサヒトラストは、残る秋の「クラブ選手権」との3冠を狙う。