◆第99回全国高等学校野球選手権大会第3日 ▽1回戦 日本航空石川6―5木更津総合(10日・甲子園)

 日本航空石川が、3点を追う9回2死一、三塁から4連打で逆転し、8年ぶりの初戦突破。地方大会で出場49校中最低のチーム打率2割8分3厘だった打線が、木更津総合(千葉)の今大会NO1左腕・山下輝(ひかる、3年)のクセを見抜き、土壇場でひっくり返した。

 キャビンアテンダント(CA)の卵も、大逆転勝利に歓喜した。客室乗務員のような制服に身を包み、記録員を務めた日本航空石川の女子マネジャー・大見謝(おおみしゃ)伶華さん(3年)は「手が震えながらスコアを書いていました。逆転の瞬間はペンを持ったまま、ガッツポーズをしていました」と興奮気味に振り返った。

 チーム一丸で約束を果たした。抽選会の時に、もう1人のマネジャー・田中栞さん(3年)と話し合い、初戦の相手によって、どちらがベンチ入りするかを決めていた。ナインも「俺らが勝たなアカンやろ」と奮起。記録員の登録変更は試合ごとに認められているため、2回戦は田中さんが務める予定だ。

 2人は同校の「キャビンアテンダント専攻」で学び、客室乗務員の夢をかなえようとしている。大見謝さんは「甲子園でマネジャーをやったCAさんはあまりいないと思うので、学んだことを将来、生かせたらと思います」と、飛び切りの笑顔を見せた。