◆報知新聞社後援 プロボクシング「ワールドプレミアムボクシング」▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 山中慎介―ルイス・ネリ(15日・島津アリーナ京都)

 WBC世界バンタム級王者・山中慎介が“30センチの左”で最強挑戦者を退ける。連続防衛の日本タイ記録がかかるV13戦(報知新聞社後援)の相手で同級1位ルイス・ネリが10日、都内の帝拳ジムで練習を公開した。スパーリングでは強打を披露するなど好調をアピール。視察した山中陣営の大和心トレーナー(42)は警戒しながらも「(間合いが)30センチくらいあれば左で倒せる」などと自信を見せた。

 ネリがベールを脱いだ。帝拳ジム所属の6回戦選手、舟山大樹(23)と2回のスパーリングを披露。途中から持ち味の連打のほか、強烈な左フックを放って報道陣をどよめかせる場面もあった。「長所は手数の多さだ」と自信満々。王者の“神の左”に対し、自らの愛称にちなんで「名付けるならパンテラ(ヒョウ)の左だ」と答えた。

 視察した大和トレーナーは想定内としつつも「ノッてくると、どんどんスピードが出てくる。当て勘がいいし、パンチの集め方がうまい。遠い距離は山中が上だが、中間距離は相手が上」と警戒した。山中は今までより半歩下がってジャブを打つ意識を徹底するなど、今回は距離を重視してきた。

 “神の左”と形容される左ストレートは遠い距離からでも十分届くためだが、同トレーナーは「決して逃げるつもりはない。足を使うこともあるが、中に入って戦うこともある」と場合によっては接近戦にも応じる構えだ。「山中は30センチくらい(間合いが)あれば左ストレートを打てるし、倒せる」と言い切った。

 ネリは王座を奪った場合、防衛戦を視野に入れつつ1階級上か下に転級する可能性を示唆した。スーパーフライ級に下げた場合には、元世界4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との対戦も希望。来日中で帝拳ジムで練習中の“ロマゴン”と記念撮影もしていたが、その野望は“神の左”が打ち砕くはずだ。(三須 慶太)