◆ロッテ5―6ソフトバンク(10日・ZOZOマリンスタジアム)

 ひと振りでソフトバンクの柳田が流れを引き寄せた。初回1死一、二塁。衝撃音を残し、ボールはバックスクリーンを直撃する先制27号3ラン。「ホームランは完璧だった。甘い球をいいスイング、角度で飛ばせた」。推定飛距離140メートルの特大弾に胸を張った。

 「打順は何番でも関係ない」の言葉通り、4番の重圧などみじんも感じていない。左手親指を骨折した内川離脱後、7月27日の楽天戦(コボパーク)から4番を任され13試合目だが、46打数16安打で打率3割4分8厘と打撃の波はない。3冠王の期待もかかる今季。「本当に意識していない。自分のスイングをすることだけを心がけている」と無欲を強調する一打で、また東浜は助けられた。

 交流戦明けから、2人の相性は抜群だ。東浜の投げたここ7試合のうち5試合でアーチの柳田。守備でも1回裏にダイビングキャッチでもり立てるなど援護し、東浜は6回1/3を今季ワーストタイの5失点ながら、5連勝で単独トップの12勝目を挙げた。「先制点、追加点と取ってもらったので、もっと楽な展開にしたかった」と7月の月間MVP右腕は反省も忘れなかった。

 7月31日から始まった大型遠征を6勝4敗で乗り切り首位・楽天とはマイナス1ゲーム差の2位で福岡へ帰る。「勝ち越すこともできたし選手が頑張ってくれた」と目を細めた工藤監督。2年ぶりのV奪回へ打の柳田、投の東浜が中心となり勝負の夏場を制す。(戸田 和彦)