◆オリックス4―2西武(10日・京セラドーム大阪)

 初めて味わう勝利の味は少しホロ苦かった。2年目右腕の近藤は1点リードの8回から登板も、浅村に同点弾を左中間席まで運ばれた。しかしその裏に味方が勝ち越し。思わぬ形でプロ初勝利が舞い込んだ。「(先発の)松葉さんに申し訳ない。25回ぐらい謝りました」と反省しきりだった。

 福良監督も「頼りにしている」と評する26歳は、それでも大きな一歩を刻んだ。今年の元旦、初詣で訪れた石切神社で、7回おみくじを引いた末に大吉を出した。その前年、2回目に大吉を引いた結果がオリックスのドラフト2位指名。「今年は7回を任されるかもしれない」と希望を膨らませた。

 昨季は開幕2戦目の先発に抜てきも、右肩を痛め3回で降板。残りのシーズンはリハビリに明け暮れた。今季は5月に1軍昇格し、神のお告げ通り?“7回の男”を任されるまでになった。この日は8回だったが、それも首脳陣の期待の表れだ。「これまで投げてきたご褒美だと思っています。悔しさが大きいですけど…」。元広島の黒田博樹氏の父がかつて監督を務めた大阪の中学硬式チーム出身。憧れの黒田氏へ、また少しだけ近づいた。(筒井 琴美)

 ◆近藤 大亮(こんどう・たいすけ)1991年5月29日、大阪・堺市生まれ。浪速高から大商大を経て、パナソニックから2015年ドラフト2位でオリックス入り。177センチ、75キロ。右投右打。年俸960万円。