◆広島2―9巨人(11日・マツダスタジアム)

 巨人は先発・田口が広島打線を鈴木の25号2ランのみの9回8安打2失点の完投で10勝目を挙げた。高卒左腕で2年連続2ケタ勝利は、76〜79年に4年連続をマークした新浦以来。試合は4回に2点の先制を許したが、5回に2000安打まで「M2」となる阿部の3点適時二塁打などで一挙6点を挙げて逆転。6回にも3点を加え、計15安打9得点で逃げ切った。

 前代未聞のアクシデントから始まった試合だった。当初は18時開始と予定されていたが、巨人側のユニホーム類を乗せた運搬車が渋滞に巻き込まれた模様で、球場への到着が遅れた。そのため、試合開始を30分遅らせることになった。練習用のユニホーム類は事前に届いていたため、通常通り練習。だが試合用が届かず、プレーボールを遅延することになった。

 巨人先発・田口は0―0の4回1死二塁、広島の4番・鈴木に左翼場外への25号2ランを浴びて先制を許した。カウント2ボール1ストライクからの内角直球だった。巨人左翼手の亀井も動けず打球の行方を見上げるだけの特大弾だった。

 しかし、打線がすぐに反撃。5回2死満塁のチャンスを作ると、通算2000安打まで残り3の阿部が広島先発の福井から初球を左翼線へ流す走者一掃の3点適時二塁打で逆転に成功した。

 続く村田も右前適時打で1点を追加。さらに長野も続いて2死一、三塁で亀井が追加点となる左中間適時二塁打で5点目を挙げた。広島は先発福井を諦め、2番手・中田にスイッチした。

 広島ベンチは小林を敬遠し、田口と勝負。ところが田口も右前適時打で、6―2と試合を大きくひっくり返した。

 巨人打線は6回、広島3番手・ヘーゲンズの乱調を見逃さず、2安打に加え、3つの四球、2つの暴投などを絡めて3得点。

 大量リードを得た田口は、その後広島打線に得点を許さず完投した。