J1で14位のヴァンフォーレ甲府は11日、アウェー・札幌戦(13日・札幌ド)へ向け、山梨県内で練習を行った。柏の下部組織時代に吉田達磨監督(43)の指導を受けた“チルドレン”のMF島川俊郎(27)は、リーグ戦3試合連続スタメンの期待がかかる中、「次は大事な試合」と勝ち点19で並ぶ残留争いのライバルとの大一番へ必勝を期した。

 甲府の島川は、リラックスした雰囲気の中でも、集中を切らさなかった。連戦ということもあり、主力組は軽めの調整となったが、背番号2は、精力的な動きで心身の好調ぶりをアピール。「次は大事な試合。みんな感じている。自分は空いているスペースを見つけて、ボールを引き出していきたい」と、勝ち点で並び得失点差2で1つ下の15位・札幌との戦いを制すために、自身のやるべきことに言及した。

 柏U―18から2009年に当時J2の仙台に加入。その後、JFLやJ3、J2のクラブなども経て今季、甲府に新加入し、念願のJ1デビューも果たした。リーグ戦7試合ぶりの出場となったホーム・G大阪戦(5日、1〇0)では、先発で後半20分までプレーし、チームは同11試合ぶりの勝ち点3を手にした。続く前節のホーム・浦和戦(9日、0●1)ではフル出場。守備力を発揮しつつ、3ボランチの真ん中でボールを散らし、大声で味方を鼓舞。「(J1でも)かなわない相手じゃない。もっとやれる。うまくなりたい」とまさに進化している時だ。

 中1から高3まで柏の下部組織でコーチや監督として指導を受けていた指揮官に、全幅の信頼を寄せる島川。「あの人の考えていることは、言われなくても分からなくちゃいけない」と求められているものを実行しようと常に心がけている。吉田監督も、「賢さがある。安定感をチームにもたらしてほしい」と島川を起用する上での効果を説明した。

 敵地で迎える負けられない一戦。「迷わずプレーしたい」と意気込む島川が、“吉田ヴァンフォーレ”の勝利に貢献する。(古川 浩司)