◆第99回全国高等学校野球選手権大会第5日 ▽2回戦 北海―神戸国際大付(12日・甲子園)

 第99回全国高校野球選手権(甲子園)に出場する昨年の準優勝校・北海(南北海道)がきょう12日、初戦を迎える。11日は兵庫・伊丹市内で2時間の練習を行った。北海のエース左腕・多間隼介(3年)は、ブルペンで35球を投げ込み決戦に備えた。神戸国際大付(兵庫)の中軸を担う右の強打者をクロスファイアで封じ込む。

 昨夏の悔しさを晴らす時がやってきた。北海・多間はブルペンでストレートを中心に35球を投げ込み、決戦前の最後の調整を終えた。「昨日まで少し感覚がずれていたけれど、下半身の体重移動を意識したらボールに勢いが出た。順調です」と手応えを口にした。

 初戦で激突する神戸国際大付打線は地方大会で打率6割6分7厘の3番・森田貴左翼手(3年)と、4本塁打14打点の4番・猪田和希捕手(3年)の右打者2人が中心。映像を分析済みの平川敦監督(46)は「特に3番、4番がいい」と警戒する。

 強打者を封じる武器となりそうなのが、右打者の内角をえぐる多間のクロスファイアだ。強気に内角を攻めることで、緩いチェンジアップ、スライダーが生きる。タイミングをずらせば、持ち味である内角直球の威力が増す。多間は「(右打者への)インコース直球は生命線。そこを投げきれば、打ち取れる」と力強く言い切った。

 昨夏の甲子園決勝での経験が自信につながっている。作新学院(栃木)に1―7で敗れたが、多間は4回から救援し、6イニングを2失点に抑えた。「打たせて取る投球をすれば、全国でも通用すると実感した」と多間。主将の佐藤大雅捕手(3年)も「本番に強い。やってくれるはず」と信頼を寄せる。

 「去年、優勝チームを目の前で見て、自分もああいう風に(高校野球生活を)終えたいと思った。絶対に決勝まで行きたい」と多間。2度目となる聖地のマウンドでは、歓喜の輪の中心に立つ。(宮崎 亮太)