第99回全国高校野球選手権(甲子園)に出場する富山代表・高岡商は11日、兵庫県内で練習を行った。14日に東海大菅生(西東京)との初戦を控え、打撃練習では速球派投手の対策を実行。好調の5番・中村昂央(こうよう)遊撃手(2年)は、鮮やかなバッティングを見せた。

 決戦を3日後に控え、コンディションが整ってきた。高岡商は練習で、フリー打撃では東海大菅生の速球右腕を想定し、打撃投手をマウンドから2メートル手前に立たせて実行している。5日前の6日にはボールのスピード感に戸惑いもあったが、この日は快音を連発させた。夏の富山大会で打率3割6分8厘をマークした5番・中村昂は「最初は速く感じたが、徐々に慣れてきた。逆方向にも打てて、調子はいいです」と明るい表情を浮かべた。

 夏の富山大会の疲れもすっかり取れた。2日の大阪入り後は、疲労していた選手も多かったが、宿舎に疲労回復を促進する効果のある酸素カプセルを持ち込んで使用。ホテルのバイキングではおなかいっぱいに食べ、20人も入れる大浴場で練習の疲れを癒やした。就寝時にはクーラーをタイマーオフにして、選手各自でコンディション維持を徹底している。夏の大会後から3キロアップの67キロに増加した中村昂は「バイキングはおいしいので、いつもより多めに食べてしまう。軽く振っただけで、前より打球が飛びます」と手応えをつかんだ。

 チーム一の読書家でもある中村昂は、空いた時間も読書で有効活用している。以前は高崎健康福祉大高崎(群馬)の代名詞でもある「機動破壊」をテーマにした書籍を読破して盗塁技術を学び、今回は広島や大リーグ・ドジャース、ヤンキースで活躍した黒田博樹氏が書いた「決めて断つ」を読んでモチベーションを維持している。

 「あと3日で体重を68キロに増やしたい。甲子園では盗塁2つ狙います」と中村昂。“超回復”の5番打者が、甲子園で大暴れする。(中田 康博)