◆広島2―9巨人(11日・マツダスタジアム)

 流れをさらに加速させた。村田は外角直球を鋭く振り抜き、一、二塁間へはじき返した。「欲を出さず、コンパクトに打ちに行きました。いいところを抜けてくれました」。3―2の5回2死二塁、右前適時打でリードを広げた。

 前を打つ阿部が走者一掃の逆転二塁打を放った直後だった。主砲の一打に「大きかったですね」と目を輝かせた。「チームメートとしても対戦相手としてもすごかった」と、横浜時代から阿部を尊敬、12年からは一緒に戦っている。「一気に突き放すことができてよかった」。2人で猛攻ムードを盛り上げ、ビックイニングを演出した。

 2、4回にもヒットを打ち、4度目の猛打賞。6回無死満塁では、左翼へ特大の犠飛で追加点。8〜10日の阪神3連戦(東京D)では10打数1安打と苦戦したが、首位との対戦で大暴れした。

 原点回帰で調子を戻した。練習からコンパクトなスイングとセンター返しを意識して、フォームの動き一つ一つを確認。「まずは率を残していかないと。自分は『長打を狙えばいい』じゃいけない。長打はそれから」。前半戦は、マギーが三塁のレギュラーだったため、先発での出場機会は少なかった。その分、代打などの一発勝負で確実性の高い打撃を磨いてきた。

 チームは15安打9得点の猛攻で首位・広島に逆転勝ち。村田自身が手応えを得たのは1、2打席目の中前打だ。「センター中心に打ち返せた。やろうとしていることができて、良い打撃ができました。また継続していきたい」。36歳が、存在感を出している。(原島 海)