大相撲夏巡業が12日、宮城・仙台市で行われた。この日の稽古では2場所連続2ケタ勝利を重ねた新鋭の幕内・阿武咲(21)=武松=が、大関・高安(田子ノ浦)から三番稽古&ぶつかり稽古で泥まみれになった。

 三番稽古では力のこもった押しを武器に大関の胸にぶつかり、10番とったあとに7分間のぶつかり稽古に突入。174キロの大関の胸に猛烈な勢いで当たり、はね返されて最後は起きあがれないほど力を出し尽くした。

 そんな手荒い稽古にも「うれしいだけですよ。(大関に)指名してもらいました。ありがたいだけです」と恩義を感じていたという。6月には横綱・稀勢の里(田子ノ浦)が阿武松部屋に出稽古に出向き、この日のように阿武咲に胸を出した。

 横綱、大関からの期待を感じざるをえない扱いに、「土俵で早く恩返しをしたい。(本場所で)誰かに勝ったかもしれないけど、高安関、稀勢の里関に勝ったわけじゃない」と上位総当たりの地位に躍進する秋場所(9月10日初日・両国国技館)で恩返しの白星を奪うことを決意。胸を出した高安も「いい稽古相手だと思ってやりました。いい相撲をとっているから」とストレートに激励の言葉をかけていた。