◆ロンドン世界陸上 第9日(12日、英国・ロンドン競技場)

 男子400メートルリレー予選で、日本(多田―飯塚―桐生―ケンブリッジ)は38秒21の1組3着となり、同日夜(日本時間13日午前5時50分)の決勝に進んだ。1組1着は今季世界最高の37秒70を出した米国。アンカーのウサイン・ボルトが現役ラストランとなるジャマイカも、37秒95の2組1着で順当に通過した。

 史上初金メダルに挑む新生・リレー侍が、第一関門を突破した。第1走者の多田は、ややバトンパスが詰まったが無難な立ち上がり。第2走者の飯塚と第3走者の桐生が貫禄の走りで首位争いに押し上げ、アンカーのケンブリッジが決勝進出圏内の3着でゴールした。

 目立ったのは、16年リオ五輪銀メダルにも貢献した第3走者の桐生の存在。個人種目の100メートルで今世陸代表を逃したため、リレーメンバーに専念しており「今大会で初めて走った。僕だけ、まっさらなんで元気です。決勝ではもう一段走力も上がると思う」と頼もしい。

 第1走者の多田から第2走者の飯塚、第3走者の桐生から第4走者のケンブリッジへのバトンパスは互いの距離が詰まった。決勝でこの点を改善できれば、タイムを縮めてリオ五輪同様37秒台も十分狙える。ケンブリッジは「バトンも走りもまだまだ修正できる」とうなずいた。

 金メダルは、予選で最速の37秒70をマークした米国が最有力。米国に次ぐ37秒76を出した地元の英国も、会場の大歓声に乗ってさらに調子を上げてきそうだ。ボルト擁するジャマイカ、アジア記録奪回を目指す中国も強敵。リレー侍はバトン精度に修正を加え、決勝に挑む。