14日に東海大菅生(西東京)との初戦に臨む富山代表の高岡商は12日、大阪府内で練習。外野手転向5か月の3番・島村功記右翼手(3年)が鮮やかな守備を披露し、順調な仕上がりを見せた。

 高岡商の“急造”右翼手・島村が強肩ぶりを発揮した。大阪・貝塚市内のグラウンドで行われた12日の練習。外野ノックでは、捕球から三塁へ矢のような送球を披露し、好調ぶりをアピールした。今春のセンバツはファーストで出場し、外野手経験は4か月あまりだが「足も動いていい感じ。いいボールがいきました」と島村。14日の初戦に向けて、大きな手応えをつかんだ。

 高校入学時はショートだったが、サード、ファースト、ライトにコンバート。「チーム事情なので、仕方ない部分がある。でも、いろんなポジションを経験することは強みになる」と前向き思考。センバツ後は外野手に初挑戦し、3バウンド捕球で「ヘタクソ」と言われ、北信越大会のシートノックではバンザイ落球で笑われた事もあったが、朝練の猛特訓で改善。4日の甲子園練習では“外野手デビュー”を果たし「ファーストは観客との距離が近く、ライトは観客が小さく見えた。景色も全然違いますね」と振り返った。

 守備に自信が芽生え、本来の打撃にも磨きがかかった。昨年は出塁にこだわり、四球を選ぶこともあったが「見逃しが多くなると、投手が楽になる。このままではダメだと思い、振り抜くことを心がけた」と島村。高校通算17本塁打だが、豪快なフルスイングで、3月からは14本塁打と開眼。夏の富山大会では打率3割8分9厘をマークした。

 「打撃では欲を出さずにチームに貢献し、守備では突き抜けるような送球でアウトにしたい」と島村。強肩、強打の3番が、攻守で初戦突破を引き寄せる。(中田 康博)