マリナーズは12日(日本時間13日)、球団OBで指名打者として活躍したエドガー・マルティネス氏(現・打撃コーチ)の永久欠番式典を行った。

 球団所属選手の永久欠番は昨年殿堂入りを果たしたケン・グリフィーJr.氏に続き2人目。グリフィー氏の「24」の右に「11」が除幕されると、セーフコ・フィールドに「エード、ガー!」の合唱が鳴り響いた。マルティネス氏は「自分の背番号が偉大なジャッキー・ロビンソンとキッド(グリフィー氏の愛称)の隣に並ぶとは光栄です」と感慨深げ。謙虚な人柄の通り、プエルトリコからも駆けつけた家族や元コーチ、同僚にも感謝の言葉を並べた。

 マルティネス氏は通算打率3割1分2厘、309本塁打、514二塁打を記録。首位打者に2度、最優秀指名打者賞とシルバースラッガー賞には5度輝き、引退した2004年にはア・リーグ最優秀指名打者賞に「エドガー・マルティネス賞」と自身の名がついた。通算打率3割、出塁率4割、300本塁打、500二塁打、1000四球のすべてを達成したのはエドガーを含め、メジャー史上でスタン・ミュージアル、ベーブ・ルース、テッド・ウィリアムスなど9人のみだ。

 球団史上で最多安打や最高打率を誇るのがイチロー外野手(現マーリンズ)、最多本塁打がグリフィー氏なら、最多打点や最多長打の記録を持つのはマルティネスだ。イチロー外野手、グリフィー氏はトレードでシアトルを去ることになったが、18年間マリナーズ一筋でプレー。それも地元ファンに根強く愛される理由のひとつだ。

 マリアノ・リベラ氏やペドロ・マルティネス氏ら殿堂入りの名投手が苦手な打者として名を挙げる。だが、守備に就かない指名打者での出場が大半で、ワールドシリーズ優勝経験がない点も影響し、殿堂入りはまだ果たせていない。

 昨夏、グリフィー氏が殿堂入りした際のスピーチの中で元チームメイトの殿堂入りを訴えた。そのおかげもあり、資格取得8年目の今年は得票率が58・6%まで伸びた。この日の永久欠番式典も、殿堂入りの後押しとなるかもしれない。

    (シアトル在住・金岡美佐通信員)