◆第22回エルムS・G3(8月13日、ダート1700メートル、札幌競馬場、重)

 札幌競馬場で行われたエルムS・G3は4番人気のロンドンタウンが完勝。JRA重賞初制覇を飾った。

 レースを知り尽くした岩田が、ロンドンタウンを勝利へ導いた。道中は内の好位でロスなく運び、残り200メートルで素早く外に持ち出した。前にいた1番人気のテイエムジンソクと、ドリームキラリに並ぶ間もなく、半馬身差で突き抜けた。

 勝ち時計は従来の記録を0秒8も更新する1分40秒9。電光掲示板に「レコード」の赤いランプがともった。「今日は朝からいいタイムが出ていたので、このくらいは出ると思っていた。枠が良く、すごくスムーズな競馬ができた。直線まで手綱を持っていたので、届くと思って必死に追った」と冷静に振り返った岩田は、15年ジェベルムーサ以来となる、このレース5勝目。4勝の横山典を抜き、単独トップだ。初めてのコンビで堂々と重賞初勝利へ導いた裏には、レースへの自信があったのかもしれない。

 「素直でスピードもある賢い馬。どんな競馬でもできるので、これから楽しみです」とパートナーをたたえた。無事なら次走は韓国G1のコリアCへ向かう予定のロンドンタウン。名手の手綱でJRA重賞初制覇を手にした勢いは、止まりそうにない。(石野 静香)

 ◆ロンドンタウン 父カネヒキリ、母フェアリーバニヤン(父オナーアンドグローリー)。栗東・牧田和弥厩舎所属の牡4歳。北海道新冠町・松浦牧場の生産。通算成績は19戦6勝(うち地方1戦1勝)。総収得賞金は1億3485万6000円(うち地方2300万円)。主な勝ち鞍は佐賀記念・交流G3(17年)。馬主は薪浦亨氏。