◆明治安田生命J1リーグ 第22節 大宮1―0新潟(13日、NACK5スタジアム大宮)

 右手の拳を思い切り突き上げた。後半28分。FW大前の高いゴール前へのロビングを、DF河本が頭で落とす。ペナルティーエリアに入ってすぐにいたFW江坂は右足でトラップしてすかさず左足シュート。「中断明けから自分がゴールをとれずにチームを勝たせられなかった。拮抗(きっこう)した試合で、勝たせられるゴールで良かった」。試合の均衡を破るゴールはゴール右隅に豪快に突き刺さった。たまらず右手でガッツポーズが飛び出した。

 ホームの新潟戦は大宮にとって鬼門だった。2008年3月9日に2―0で勝って以来、そこから5分け2敗と7戦勝ちなし。だが、それを新潟戦は3戦連発となる背番号7のゴールで、突破した。この日はいつもの3トップの中央ではなく、左で先発。前半はほとんどボールに絡むことができなかったが、「どこでもできないといけない。自分がやりたいことはすべてじゃないけどできた」。得点が奪えない時間もじれずに、我慢強く戦った。

 この日は守備でもスーパーセーブを見せた。後半16分には左からのCKをMF矢野に頭でドンピシャで合わされたが、ゴールカバーに入っていた江坂がラインギリギリのところを胸でセーブ。「とっさに体が反応? そんな感じです。あそこで失点しなかったのが、チームとしても良かった」と笑顔を見せた。

 これで16位の札幌に勝ち点1差と迫る勝ち点19に伸ばした。「本当に負けられない試合で勝てたのは自分たちの自信になる。ゼロで抑えたのは一番チームとして収穫」。まだ降格圏脱出とはいかないが、残留争いのライバルの、最下位・新潟からきっちりと勝ち点3をつかみとった。