◆明治安田生命J1リーグ 第22節 札幌1―1甲府(13日・札幌ドーム)

 北海道コンサドーレ札幌が、勝ち点1を死守し、残留圏に踏みとどまった。ホーム・甲府戦は前半10分、初先発となったFWジェイ(35)のゴールで3試合ぶりに先制。しかし、その後は押し込まれる展開が続き、後半27分に追い付かれ、1―1の引き分けに終わった。勝ち点で並ぶ14位の甲府相手にホームで痛み分けという不本意な結果になったが、連敗を2で止め、15位をキープした。

 最高の出だしは切ったが、最良の結果は得られなかった。前半10分、MF荒野拓馬(24)から浮き球のパスを受けたジェイが、右サイドを駆け上がった。角度のない位置も「そこしかコースはなかったが、自信を持って狙った」と、利き足と逆の右足で甲府GK岡の股下を抜き、先制点を決めた。札幌加入4戦目での初先発を飾る、3試合ぶりのゴールに「うれしかった」とほほ笑んだが、追い付かれ、引き分けに終わった結果に、満面の笑みとはならなかった。

 四方田修平監督(44)が振り返った。「1点取った後、守備の局面の甘さが失点につながった」。序盤の得点にもかかわらず、前に出る場面が激減。相手ボールを早めに奪いに行かず、主導権を徐々に渡した。後半は敵陣に入る回数こそ増えたが、フィニッシュに至らず、シュート数は5対13と大差をつけられた。

 勝ち点で並び、得失点差で1上回るだけという、残留を争う甲府との直接対決。四方田監督は「ホームの戦いなので、勝って弾みをつけたかった」と口にこそしたが、苦戦しながらも勝ち点は上積みできた。

 荒野は「勝ち点1を取ったのだから。最低限だが、プラスに考えたい」と語り、ジェイも「序盤の戦いが出来れば次は勝てる。ネガティブに考えず、自信を持ってやればいい」とうなずいた。皆が感じた手応えを残り12試合に向けた礎とする。

 白星はつかめなかったが、連敗は2で止めた。四方田監督が「立ち位置を考えると、最悪のものではない」と言ったように、順位も残留圏の15位に踏みとどまった。チーム最多の6得点を挙げるFW都倉を出場停止で欠くも、ジェイが破壊力を存分に示した。曇り空を快晴に変える底力は、札幌にはまだまだある。(砂田 秀人)