◆世界陸上 第9日(12日、英ロンドン)

 予選でのケンブリッジ君は、キレの部分で何となくまったりとした印象だった。桐生君とのバトンが詰まったのはスピードに乗っていない証拠。チームでは各選手のタイムも測定しているだろうし、私情を挟まず客観的に判断してメンバー変更に踏み切ったのだろう。予選と決勝で代えられるのも今回の強み。こういったことを経て、チームはさらに強化されていくと思う。

 棚ぼたにしろ何にしろ銅メダルを獲得した。運も実力のうちだ。流れを引き寄せられるチームになってきた。20年東京五輪の金メダルは十分目標になるし、その期待に応える実力もチャンスもあると思っている。そのためにはまず、100メートル9秒台が4人そろうオーダーを組めることを目指してほしい。結局、リレーは100メートルをどれだけの速さで走れるかに尽きるのだから。

(男子100メートル元日本記録保持者、中京大監督)