◆日本ダービー1週前追い切り(16日・栗東トレセン)

 27日に行われる第85回日本ダービー・G1(東京・芝2400メートル)に出走する皐月賞7着のワグネリアンが16日、栗東トレセンで1週前追い切りを行った。

 猛烈なデモンストレーションに反撃ムードが漂った。CWコースの3頭併せで最後方から発進し、速めのラップを刻んでいく。直線でも負荷をかけ続け、7ハロンでは92秒8。6ハロン77秒4―11秒7と破格の数字で外ジュンテオドーラ(4歳500万)に1馬身、中ポポカテペトル(4歳オープン)に2馬身半の先着だ。

 「予定通りの時計。前半の折り合いがついて、追ってからの反応も良かった」と涼しい顔で振り返った友道調教師が、滑らかに言葉を継いでいく。「弥生賞(2着)でテンションが高かったから、皐月賞へ向けては落ち着かせるような調整。ただ、今回は落ち着きがあるから」と、この中間は前走時に見られなかった攻めの姿勢を貫けている。

 クラシック第1戦は1番人気で見せ場なく敗れたが、トレーナーに悲観の色はない。「グリップが利きにくそうな馬場。ルメール(ステルヴィオ=4着)も同じようなことを言っていた」。馬場が合わず、最後までスピードに乗れなかったことが最大の敗因と分析する。舞台は東京スポーツ杯2歳Sを圧勝した府中へ。勝負仕上げを施し、新緑のターフで輝きを取り戻す時が来た。(豊島 俊介)