米大リーグのロイヤルズが、今春に中学を卒業した16歳の結城海斗投手と契約を結んだことが7日、分かった。マイナー契約で、8日に大阪府内で会見する予定。

 関係者によれば、結城は大阪府在住で、190センチ近い長身から球速140キロに迫る直球を投げる右腕。ツーシーム、スプリット、スライダー、カットボールと球種も豊富で、関係者は「変化球がいいし、度胸もある。体が大きいし、まだ成長している」と将来性に太鼓判を押した。

 小学生時代は、ダルビッシュ(カブス)が所属した「羽曳野ブラックイーグルス」でプレー。長身の速球派右腕というスタイルも似ており、「ダルビッシュ2世」と呼ばれた。中学時代は河南シニアで全国大会8強などの実績を残した。

 多数の高校から誘いがあったが、本人や両親が昨夏頃から「腕を試したい。最終的にはメジャーを目指したいので、育成の形で入団して、早い段階から挑戦したい」と海外志向が強かったため、高校に進学せず、河南リトルシニアで週に5日程度、練習を続けていた。ロイヤルズの大屋博行国際スカウトが同チームのアドバイザーを務めている縁もあり、中学卒業から直接MLB契約という日本人初の形で、夢への第一歩を踏み出した。

 ◆主な18歳未満でのプロ野球選手契約

 ▽西沢道夫 1936年に15歳で名古屋(現中日)にテスト入団。ドラフト制度以前は、ほかに50年に金田正一が17歳で国鉄、61年に尾崎行雄が17歳で東映、古沢憲司が64年に16歳で阪神に高校中退で入団した例がある。

 ▽鈴木誠(マック鈴木) 滝川二高を1年で中退後、17歳で94年にマリナーズとマイナー契約。中退後は団野村氏の紹介で、米留学の名目で米独立リーグなどでプレーしていた。

 ▽辻本賢人 2004年ドラフトで阪神が8巡目指名。中1で単身渡米し、マタデーハイスクールを休学中だった。15歳での指名はドラフト史上最年少。

 ▽島袋涼平 06年に16歳で、大屋スカウトが在籍していたブレーブスとマイナー契約。185センチの大型捕手だったが、おかやま山陽高を中退していた。