◆オリオールズ6×―5ヤンキース(10日・ボルティモア)

 両太もも裏の張りで故障者リスト入り(DL)していたヤンキースの田中将大投手(29)が10日、敵地でのオリオールズ戦に先発したが勝敗つかず、8勝目はならなかった。4回1/3を投げ、1本塁打を含む6安打3失点、同点の場面で降板。走塁の際に両足を痛めた6月8日のメッツ戦以来の復帰戦は、球数制限がある中で手応えと課題が入り交じる結果となった。

 毎回安打を許しながら、粘り強く投げた80球。「投球の手応えは、いい方だったと思う。いい球もあったし、動き自体も良かった。ゲームに入る違和感もなく、1か月ぶりという感じはしなかった」。ベースカバーに走る場面も負傷の影響はなく、降板後の状態も「問題はない」。ブランクを感じさせることなく、右腕はマウンドに戻ってきた。

 もったいなかったのは、5回、先頭のマチャドに浴びた同点弾だ。五回にバードの逆転3ランが飛び出した矢先、甘く入った初球のカットボールを強打のマチャドに痛打された。「何の言い訳もできない。逆転してもらって、ヨシッというところで、自分自身にフラストレーションがたまりました」。昨年は35本塁打中、初球の被弾は9本、今年はここまで16本中2本と初球の入り方に細心の注意を払ってきたが…。2回には本塁打と判定されたスクープの打球がビデオ判定の結果、二塁打に覆り、追い風も吹いていただけに、ブーン監督も「いい球もあったが、あのミスが痛かった」と残念がった。

 スプリットの軌道も修正中だ。「もっと縦に落ちるのがいいけれど、シンカーっぽくなってしまった」と、課題はクリアにみえている。

 次回登板は順当なら前半戦最終日となる15日(日本時間16日)のインディアンス戦。「思うところはあるので、球数をこなして、体に叩き入れたいと思う」と復活の白星を目指す。