◆国際親善試合 日本―パナマ(12日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)

 日本代表は11日、新潟市内で国際親善試合、パナマ戦に向けた最終調整を行った。森保一監督(50)は主将にDF吉田麻也(30)=サウサンプトン=を指名。前回コスタリカ戦のMF青山から変更した狙いを、指揮官の主将論から井上信太郎記者が「考えた―」。

 意外だった。会見で主将について聞かれた森保監督は「吉田麻也にやってもらおうと思います。代表の中でもトップクラスの経験を持っている。全力を尽くすこと、チームを機能させるために周りとコミュニケーションを取っているのを見て決めました」と答えた。

 前回コスタリカ戦の主将は広島のまな弟子・青山だった。指揮官が「こちらが止めなければ倒れるまでやる」と評するほどのメンタリティーに加え、32歳は今メンバー最年長。全幅の信頼を置く青山に任せるものだと思っていた。

 選手時代は広島、京都、仙台と全てで主将を務めた森保監督に、どういう意識でプレーしていたか聞いたことがある。「70〜75分まではもちろんできることをやっていたけど、みんな体力もあるし、普通でいいなと思いながらプレーしていた。でもそこから最後本当に酸欠状態になる苦しい時に自分が走って周りの選手の励ましになるプレーをしようと。ここからが自分の出番だと思っていた」

 吉田に任せた狙いもここにあると思う。指揮官はドーハの悲劇を味わい、コーチで参加したロシアW杯のベルギー戦でも試合終了間際に敗れた。誰よりも最後まで戦い切る大切さを知っているからこそ、ベルギー戦の悔しさを身をもって体験した吉田に主将を託そうと決断したのではないか。

 そういえば、森保監督も吉田も長崎県育ち。面倒見がいいという共通点もある。長崎には主将を生む土壌があるのかも。

(井上 信太郎)