冬巡業中の4日に付け人に暴力を振るった大相撲の幕内・貴ノ岩(28)=千賀ノ浦=が6日、東京・台東区の千賀ノ浦部屋で謹慎を始めた。付き添った千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)は「後悔ですね」と弟子の心情を代弁。一方、被害を受けた付け人の三段目・貴大将(23)は同日、東京・両国国技館で日本相撲協会から事情聴取を受けた。理事会などで精査され、年内にも厳罰が下されるスピード決着となる見込みだ。九州場所で初優勝した小結・貴景勝(22)ら巡業先の弟弟子からは失望の声が相次いだ。

 大分・別府市で6日に行われた冬巡業先でも、“暴行ショック”は大きかった。同じ千賀ノ浦部屋所属で九州場所初Vの貴景勝は、兄弟子・貴ノ岩の付け人殴打を5日のネットニュースで詳しく知ったと明かし、険しい表情で「残念ではあります。同じ部屋ですし、残念です。言葉で表すのは難しい。弟弟子として残念としか言いようがない。歯がゆい。自分は相撲を取ることしかできない。早く解決したらいいと思います」。優勝の瞬間は、支度部屋で貴ノ岩と抱き合って喜んでいただけに、複雑な心境を明かした。

 同じく10月に旧貴乃花部屋消滅とともに千賀ノ浦部屋に移籍した十両・貴源治は「この件に関しては言い訳はなしじゃないですか。これが貴ノ岩関の人生なんだな」と失望の声。春場所中には、双子の兄で幕下・貴公俊が同じく付け人を殴打して1場所出場停止処分を科されたこともあり、厳しい言葉を投げかけた。従来から千賀ノ浦部屋所属の幕内・隆の勝は「びっくりしたということしか言えない」と困惑していた。

 巡業部の入間川親方(元関脇・栃司)は、巡業先での力士の行動を制限する考えがないとした上で「相撲協会が暴力をなくそうと一丸になろうとしていた時に、自覚が足りない」と肩を落とした。