楽天のオコエ瑠偉外野手(21)が沖縄・金武キャンプ2日目の12日、ランチ特打に登場。約100スイング中、10発のサク越えをマークし好調をアピールした。今季は打撃フォームの改造中で、手応えも上々だ。「今はまだまだだけど、いつか(フォームを)完成させたら、大谷さんぐらいのレベルになる」。米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手(24)級の打球を目指し、今後も調整を続ける構えだ。

 沖縄の青い空に向かって、オコエが放物線を描き続けた。豪快にバットを振り抜くと、白球が軽々とフェンスを越えた。右へ、左へ。約100スイング中、サク越えは10本だったが、フェンスを直撃させたのが9回。本人は「自分が求める打球の角度と強さ。感触も良かった」とニンマリ。打撃投手役を務めた小谷野栄一1軍打撃コーチ(38)は「そんなに軽々と飛ばされるとショックだわ。完璧」と、苦笑いしながらたたえた。

 昨年12月末から、動作解析の専門家に師事して打撃フォームの改造に取り組んでいる。「自分の野球は感覚という部分が6〜7割を占めていたので」。一皮むけるため、理論に耳を傾けた。以前よりもアッパー気味のスイングに変わったが、新打法の詳細は明かさなかった。ただ、自信はある。「今は、まだできていない。1年で、できる訳ではない。でもフォームが完璧になったら、大谷さんぐらいのレベルになる」と闘志をみなぎらせた。

 ビッグマウスで注目を浴びたい訳ではない。ルーキーが加入したが、1軍の外野手では最年少の21歳。「自分が年下だというのを自覚して、とにかく謙虚な姿勢で、真剣に野球に取り組みたい」と言い切った。メジャーでも屈指の打者となった大谷の名前を挙げたのは、本人なりの決意表明。フォーム完成まで、ひたすら努力を続けるつもりだ。

 平石洋介監督(38)は「取り組む姿も、会話一つにしても、ものすごく成長を感じています」と目を細めた。プロ4年目。謙虚なオコエがレギュラーをつかむ。(高橋 宏磁)