ジャニーズ事務所から来年CDデビューする6人組「SixTONES(ストーンズ)」と9人組「Snow Man」が6日、都内で主演舞台「少年たち」(企画・構成・総合演出=ジャニー喜多川、7〜28日、東京・日生劇場)のゲネプロを行った。劇中、ジャニーズの舞台では初めて7月に死去したジャニー喜多川さん(享年87)の肉声を使用。演出プランを受け継いだジャニーズアイランドの滝沢秀明社長(38)が取材に応じ、思いを語った。

 「人間作りは難しいと思う。僕は失敗はないと思う。若い子はこれからどんどん伸びていく。大事にしないといけないと思う。タレントとして育っているけど、人間として育っているわけじゃないんで。僕はやりますよ、絶対に。死ぬ前にちゃんとやります。若い子をね。若い子をね、築き上げなきゃ。それだけにやりがいがある」

 物語の最後に流れるのが、ジャニーさんが2015年に出演したNHKラジオでの蜷川幸雄さん(享年80)との対談音声。発案した滝沢氏は「ジャニーさんは『YOU、ダメだよ』ってニヤニヤしていると思いますが、全ての言葉が詰まっている」。特に最後の「若い子をね、築き上げなきゃ。それだけにやりがいがある」との言葉に「僕は一番しびれた」と語った。

 1969年の初演から半世紀を迎えたジャニーズの伝統作で、少年刑務所の少年たちの成長や平和への思いを描く。今年もジャニーさんが陣頭指揮する予定だったが、6月の1回目の打ち合わせ直前に病に倒れた。

 もともと、ジャニーさんは構想をメモなどに残さない主義。滝沢氏が今までの発言の意図をくみ取り、ステージを再構築した。病床に伏せる恩師を思い「心がグラグラしていた時で死をテーマに入れたくなかった」と、従来のラストで1人死ぬ設定から50年後に再会する話に大幅変更した。

 5年連続主演の2組は今回で卒業する。「デビューを迎えるど真ん中の彼らに対しても、このメッセージは生きる」と滝沢氏。SixTONESのジェシー(23)はジャニーさんの声に「ぼろ泣きした」といい「ジャニーさんの思い、デビューも決まった僕たちの勢いを全力で届けられたら」と意気込んだ。